Square pot for staging ceremony

THE SUCCULENTIST®︎がオファーしてきたスクエア(角鉢)というプロダクトは、古くからヨーロッパで使われてきたものである。ヨーロッパを旅する中で、憧れ見てきたスクエアカルチャー。当然のこと、私自身も長く愛用しており、その世界観に親しんできた。日本は、丸鉢が主流の文化である。ヨーロッパの古い趣味家たちを訪ね歩けば、どこにも転がっているものだった。長年の愛培で太陽と水に晒されながらも、決して朽ちることなく、頑強で上質なプラスチックであることがわかる。タフでシャープな唯一無二の製品である。ヨーロッパといえど、これだけシャープでエッジの効いたデザインの製品は、他にはなく、わずかに角が丸められていたり、プラスチックが軟らかかったりするのだった。その中で最高のものがこのファクトリーの製品だった。

66potを始めとして、これまで、THE SUCCULENTST ®️では、#7、#9、#11、#14の4サイズをオファーしてきた。ヨーロッパから導入していたこれらのスクエアが、Habitat Seriesの風景を作り広げるには、欠かせないものだ。持った時にも、決してたわまない安心と、何十年も使える信頼を兼ね備えた製品だったのである。どこまでもシャープなエッジは、複数個を並べた時にいよいよ隙間なく、どこまでも鉢中の景色を繋げていくことができるのだった。

国内外、沢山の方々に、ご愛顧いただいていました。私自身も長らく使い続け、十分な在庫を確保していました。クラシックスタンダードとしてオファーを続けるつもりでいた。

今年、ヨーロッパの友人から、これらスクエアのシリーズ全てが絶版というニュースを受けた。何十年も、長らく製造を続けていた工場が、オーナーの老齢と製造ラインの耐用年数のため、製造を終了することとなったという。

#7
在庫終了次第
販売終了

#9
在庫終了次第
販売終了
旧#11
販売終了
#14
販売終了



ちょうど、在庫を注文するタイミングでその連絡を受けたので、私の手元にも#14はもはやなく、販売終了。また#7と#9においては、私の現状確保した在庫が尽き次第、販売終了です。ある程度の期間、販売可能な在庫は確保してあるつもりです。

唯一、ヨーロッパの友人の奔走があり、#11に相当する11cm x 11cmの製品の製造販売を継続するということになりました。<旧型の#11>は、もう手元に在庫がなく販売終了、<新型の#11>に切り替わります。高品質で硬い黒色のプラスチック樹脂と、エッジはそのままに、外形のデザインに変化があります。詳しくは、写真をご覧下さい。

この<新型#11>の製造も、いつまであるのか、確かなことは分かりません。THE SUCCULENTIST®︎のロゴを入れ、より一層の愛着と共に丁寧にオファーしていければと思います。今後もご愛顧を続けていただければと思います。

-THE SUCCULENTIST®︎ 河野忠賢(KONO TADAYOSHI)