SPFM(Succulent Plant Flea Market) 1st -2021.02.28-
SPFM(Succulent Plant Flea Market) 第一回開催です。このオファーでは、色々出ます。SPFMではその時々の様々や、タイミングでちょうど入ったばかりのhotな抜き苗なども出るかと思います。また本であったり、Tシャツであったり、クラブアイテムだったり、Succulentにまつわるなにもかもが販売されます。またSPFMでは、新しいプロダクトのプリセールなどもあります。Special Offerとはまた違う、混沌としたカジュアルなオファーをお楽しみください。
では、第一回開場です。
⬇︎
<>注文方法<>
principle997@gmail.comまで、以下の情報を必ずお知らせください。
・ご希望の植物の注文ナンバー(例; P1, P5….)
・お名前
・ご住所/郵便番号
・電話番号
Surface Sandやポットのようなプロダクトのご注文は、ご希望の数量をお知らせください。
ご注文をいただいたものから、売り切れと表示していきます。もしご注文がかぶった場合は、先にメールをいただいた方からとさせていただきます。注文の受付から、ページの更新まですべて手動でやっておりますので売り切れ表示の反映が遅れることもあるかと思います。頻繁にページを更新しながらご覧になることをおすすめします。インスタグラムのDMからは受け付けていません。以上、ご容赦ください。
SPFMにお越しいただいた皆様、
第一回は盛況ののちに終わりまして、このたびはありがとうございました。植物のみならず、様々なプロダクトをお求めいただけて大変うれしく思います。また新しいプロダクトや、まだ見ぬ面白い植物、総じて面白い企画をオファーしていこうかと思います。ぜひ、第二回もご期待ください。
-Kono The Succulentist
⬇︎
—PLANTS—
全ての写真は、押すと大きく表示されます。**
P1~P5 | Euphorbia decaryi var. durispina n.n. ‘Heiderberg74941’
ユーホルビア デカリー 変種ドゥリスピナ
durus- は、hardだとか、strongという意味で、つまり”durispina”は、強い刺、硬い刺という意味になる。太い茎にゴワゴワと生える密な刺がドゥリスピナの由来だ。元々、フランスのMarnier-Lapostolleさんの私園(Les Cedres)にあったものが、1996年にHeidelberg植物園に導入されたという記録がある。”74941”というのは、ハイデルベルグ植物園の管理ナンバーだ。Les CedresというのはフランスにあるML氏の私園だ。彼は、W. Rauh氏とよく旅をしていたと聞く。今、詳細を調べているが、durispinaという変種名は、ラウーによってつけられた呼称だと思われる。そんな、由緒のある個体だ。かつて、 EXOTICAがオファーしていたことのあるもので、私が手に入れたのは、ポストエキゾチカ時代(エキゾチカ閉園後)にドイツを旅していて、あるナーセリーのコレクションに見つけたのだった。彼は、40cm径の丸鉢に大群生したものを保有しており、これはスペック氏の個人コレクションを譲ってもらったのだと言っていた。彼は、ドイツ人なのだが、ドイツの田舎でアジア系の人とコミューンのようなものをつくっている変わった人だった。さて、以前のBBで一度だけオファーしたことのあるドゥリスピナ、放出のリクエストにお応えして、株分けしたものをオファーいたします。デカリーの仲間は、地下で根茎が非常に発達するので、表に出ている部分の何倍も地下に埋まっていたりします。
P6 | Euphorbia hopetownensis, plant from Hopetown, SA 25000円 売り切れ
ホープタウンエンシス 原産地球
-ensis は、どこどこ産っていう意味で、学名が産地情報を含んでいるパターンの命名だ。ホープタウンエンシスは、その名のとおり、Hopetown周辺にしか分布のない希少なタコものだ。今回オファーするのも、もちろんHopetownで採集された個体です。基本種とされるフスカの産地であるBristownから、北東に120kmほどの場所にある、Hopetown。希望の街。ホープタウンは、ほんの小さな町だそうで、街をはずれて少し歩けば、目当ての植物はすぐに見つけることができるらしい。ホープタウンの周辺だけというとても局所的な分布で、フスカよりも希少な分布の仕方をする種である。フスカの亜種とされたり、別種として扱われたり、フスカの変種だとして扱われたり様々だが、ホープタウンエンシスは、フスカよりもずっと小型の植物で、フスカとは花の特徴も異なっている。こういう、フスカなどのタコものを輸入すると思うのだが、こま状に縦に長く、半分以上は埋もれている。こういうの不思議なんだけど、実際どうやって、埋もれていっているんだろうか。城や遺跡なんかも、年月とともに次第次第に土に埋もれていくけれども、同じようなことなのだろうか。バルブなどは、自分から土中深くに引っ張っ ていくけれど、ユーホなどではそうではないだろう。大雨やなにやで新しい土が運ばれてきて、半ば埋もれては、成長を繰り返してそうなるのだろうか。そういう風に土壌の交換が起きているから、栽培下での植え替えのような作用があるのかもしれない。時に埋もれてしまっては伸び、成長してゆくのか。自然界で、” 植え替えがない ” まま、大きく成熟するというのは不思議なことの一つですよね。
この個体はご覧の通りの可愛らしいサイズで、小型のホープタウンエンシスとはいえ、まだ幼い小さな株。ほんの数本だけ混じって送られてきたもので、ほとんど見かけることのないサイズ。そういうわけで個人的にも特に大事にしている一鉢ですが、今回オファーいたします。
P7~P21 | Crassula umbella, Kamieskroon, SA seedlings
クラッスラ ウンベラ カミエスクルーン産 実生
そのポップな姿で、アルストニーと双璧をなすような存在の、ウンベラ。ウンベラつまりアンブレラ(傘)の名を冠するのにこれ以上ふさわしい草姿はないだろう。ウンベラは産地によって葉の形も、ハス状の一枚の葉のもの、左右2枚に分かれたもの(ケーペンシスのような感じ)のものが知られている。Kakstusyに詳しく書いたが、いわゆる’Wine Cup’は、かつて日本に導入された系統のうちのひとつで、Rosyntjiesberg産である。ワインカップは、確かに最高の葉姿で、反り返りに確固たるものがある。まだ、多肉をはじめてまもない頃、昔の話だが、あまりにも欲しくて探していると、ネットの写真付き通販でワインカップで売られているものを見つけることができた。実際それはウンビリクス ルペストリスで、うまい具合に葉が一枚だけ出たものだったのだが!滅多に買うことのない通販で購入したのだが、勉強になりました。ウンベラで開花していない時に見分ける決定的な違いとしては、葉の軸の色がある。ウンベラは赤いが、ウンビリクスは緑。葉数が増えれば、間違うこともないのだが、たった1枚だけしか葉がないと、欲目でワインカップに見えてしまうものだった。ワインカップを実生で増やしたく、交配も何度も試みていたのだが、うまくいかず、何も生えなかった。やはり一系統では難しいのだろう。さて、それから10年以上の月日が流れ、ある日私は、多肉を探してヨーロッパを旅して、オランダの友人を訪ねていた。彼の温室は、そう大きくはない。だが、様々にはりが張り巡らされていて、立体的に植物が置かれている。植物の充填率は、私が訪れた場所の中でもトップクラスだった。彼は、特に冬型の小型種に関心が強く、様々なクラッスラ、チレコドン、オトンナなどがところ狭しと置かれている。(実際彼は、アナカンプセロスが専門なのだが、その話はまた今度。)ゆっくりと話をしながら、様々なものをカットしてお土産にしてくれたが、その内の一つがこのカミエスクルーン産のウンベラだ。彼は、実生した小塊根をおもむろに鉢から抜き出して(この時は丁度、葉が出る前の頃)、いくつもの親球を袋に入れてくれた。さて、その親株を大事に育て、交配し自家採種したものの実生が今回オファーする以下の株々だ。この時に、産地違いでみたことのない面白い特徴を持ったウンベラもいただいているのだが、それは増やすのが難しく、詳細なオファーはまたいずれ。さて、今回はカミエスクルーン産の実生を15株用意しました、葉の様子も石のステージングも一鉢ごとに様々、お好きなものをぜひピックアップしてください。
P19以外は、全てスクエアシリーズの#7を使用*
P22~P24 | Bulbine torta, flowering size
トルタ、トルタ、トルタ。3株、特に葉のうねりのよかったものを選んであります。今年は、冬の厳しい寒さにも甘えさせず、谷に突き落とす思いで原産地以上に過酷に過ごさせたかもしれない。相当、いじめていた。ブルビネは、寒さに強く、生きているのだが、葉先が赤く染まる様子をみては悦に入っていた。本当は、来年に本格的な葉を出させるつもりで栽培中のもの。単純にラセンをえがくのではなく、不規則なうねりを持った、肉感のある葉は、なかなか他にはない、トルタ特有の魅力だろう。大株になれば、群生してきてますます茂りが混み合う。そういう作り込み甲斐もある種類だ。葉が枯れ始め、覗き込むと花芽が見えています。自然界では、枯葉を取ってくれるヒトは、いない。皮を向いてくれるヒトもいない。ものによっては、風がその役割を果たしているだろうか。休眠期にも、枯れた葉を眺めては地下に眠っている球根への期待を膨らませ、原産地の様子に思い馳せてこそのHabitat Series.
P25 | Bulbine bruyinsii 40000円 売り切れ
ブルビネ ブルインシー
これはもう、説明の必要の無い有名種でしょう。開花球のオファーです。花茎が残っている様が、良いバランス。葉先は次第に縮み始めているようです。新シリーズのサーフェス、SS02-bとの相性は抜群。
P26, P27 | Mammillaria comptricha cv. BRU
マミラリア コンプトリカ cv. BRU
カルティバー BRU. この植物にも面白いストーリーがあり、実はSpecial Offer用に準備しているものだ。”BRUとは、一体..?”というあたりが面白いところで、これについてはまたのSpecial Offerにて。マミラリアは、大変に多様なグループで、様々な形態のものがあるが、一般的には白星のようなフワフワしたものを思い浮かべるだろう。このコンプトリカは、日本でも”琴糸丸”という和名があるぐらい、古くから知られたものだ。コンプトリカは、本来、細く少しうねった繊細な刺を持つ種類だが、BRUは、ヨーロッパで実生から出た変異個体で、太く短い刺に変わっている。ボディの濃緑と、濁りない卵黄色の熊爪のような刺の対比が素晴らしい。ご覧の通り、最高のカルティバーです。
今回は、Special Offerに先駆けて、フライングで2株を特別にオファーいたします。
P28 | Eryosice taltalensis var. floccosa 売り切れ
エリオシケ タルタレンシス バル フロッコーサ
フロッコーサという名を聞くだけで、おっ、となる。フワフワとした毛、その柔らかい様子が脳裏に浮かんでくる。アウストロキリンドロオプンチアなどにもあるフロッコーサ、その名前を冠するサボテンには素晴らしい姿のものが多い。エリオシケでいうと、オクルタは頭一つ抜き出た人気を博しているようだ。強い日差しのストレスに耐えるための濃紫の体色、ほとんど黒に近いほどだ。オクルタの名の通り、見つけるのは困難なほど’隠れて’過ごしている。それも功を奏しているのか、もはや武装のための刺もなくしつつある。毛もなく、むき出しという感じだ。オクルタは、私も大変好きだが、エリオシケには他にも様々な姿の美しい種類がある。その一つがこのフロッコーサだ。Shabomaniac 『エリオシケ フルーツ』 にも書かれている。ボディは、オクルタによくにた濃色の黒紫をしているのだが、細く反り返った刺がしっかりとある。その武装的な特徴に相反するような、繊細な白毛が同居しているのが、このフロッコーサの魅力だろう。成長点を覆う、汚れないシルクのような毛を眺めていると、岩を流れる清流を、スローでみているような気持ちになる。枝雀の声が聴こえてくる、”瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢はむぞ思ふ -崇徳院“
過酷の極みのようなチリに生える、エリオシケの姿にこうした繊細なデザインがあること、オクルタとともに原産地でぜひお会いしたい植物だ。BRU同様に、これもSpecial Offerを控えているのですが、各種ストーンの開発中に、どう植物にマッチするか試してみた一鉢です。配置されているこのピンクストーン、なかなかです。一鉢だけのオファー、気になる方はぜひ。
P29~P40 | Othonna cacalioides
オトンナ カカリオイデス
カカリオイデス、今や説明の必要もない人気種でしょう。開花中の元気な個体をオファーします。交配の相方を探しているという方も、この機会にぜひ。
P41~P43| Tylecodon schaferianus ‘Dark flower form’
チレコドン スカフェリアナス ‘Dark flower form’
これは昨年の冬、手に入れたばかりのもので、産地データのある貴重なスカフェリアナスの実生です。’Dark flower dorm’と’Light flower form’、つまり濃色の花色の系統と薄い花色の系統があるのですが、今回はダークの方です。トッパーとして、SS02-bを用いています。原産地でも、大きな岩の陰というベストスポットに生えることができれば、幸運です。強い日差しからは守られ、岩をつたって水分も得られる。このステージングは、ロマンある最高の仕上がりかと思います。上から見るか横から覗くか、日時計のようにのびる太陽の陰をみれば、すぐに心は原産地を歩いていることでしょう。3株のみのオファーです。
P44~ P46| Conophytum minusculum ARM388a
コノフィツム ミヌスクラム ARM388a
ミヌスクラムは、コノフィツムの中でも特に気に入っているグループで、一つひとつの球は小型(名前の通りミニ)でよく群生する種類だ。小さいながらも、色彩や質感、模様などのディテールははっきりとしていて、大きな群生になったときの完成度や充実感は、かなりvivid。中でも、このARM388aは、コノフィツム赤い網目のような模様が球体を覆う、特徴的な個体だ。とびきり気に入っているナンバーです。
鉢は、全てスクエアシリーズの#7を使用*
P47| Conophytum wettsteinii SB1471 Anenous Pass 売り切れです。
コノフィツムでいうと、ウィッテベルゲンセとは対極にあるような存在かもしれないと思う。小型で濃黒紫模様の入り込んだウィッテ、大型で扁平で装飾的な模様はほとんどないウェット。ウェットスタイニーには、これまた様々なタイプがあるが、やはり最高峰といえる、探し求めていたのはこうしたごく大型のものだ。このクローンは実際探してみてもなかなか見かけないレアなものです。また小型のコノフィツムと違い、ウェットスタイニーのような大型の種類は増える割が悪いので、なかなか余剰がありません。今回は、一鉢のみオファーが用意できました。topperとして使用しているサーフェスは、最新のプロトタイプでSS02-bよりもさらに色味の濃い、こげ茶のようなものです。南ア北部の一部の地域では、こうした濃色の産地があり、表現の難しいものです。このシリーズのSSは、またオファーできればと。
P48| Aloe prinslooi, Specimen Plant 35000円
『この株を見て、なぜこんな枯れ込んだアロエを?と思う方が中にはいるかもしれない。枯葉アロエとでもいうべき この手のグループは、実際、かなりのアロエ好きでないと 知らないような種類である。だが、その一方で、好き者に は堪らないといっていい。深淵なるアロエの世界では、この枯れこそが乙なのである。そして、いくつかある枯葉 アロエの中でも、忘れることができないのがこのプリンスローイである。有名なアロエ本のひとつ「ALOES OF THE SOUTH AFRICAN VELD』by Hans David and Borman Hardy に有名な手描きの挿絵があり、これをいつ も眺めては、憧れていた。 枯れ込むアロエというと馴染みが無いかもしれないが、 ハオルチアでいうところのロックウッディーやギガスのようなものと言えば通りが早い。葉先から枯れ込む性質のある種類なのである。もちろん柔らかく作れば、葉先を枯らさずに維持もできるが、ロックウッディー同様それでは仕方がない。いわゆる、葉に斑点のあるサポナリア系アロエ(正直他には面白いものはあまりない)の一種だが、プリンス は特異な存在である。というのはプリンスは、葉に斑点があり葉先が枯れ込むというだけではないのである。葉縁が、 Aloe polyphylla のように半透明のガラス状の鋸歯に縁取られているのである。この特徴を持つアロエは少ない。枯れ込んだ葉先とこのガラス鋸歯を見れば、一目でプリンスだと分かるのである。 プリンスは、一般的な認知のなさ故に流通も滅多にない 枯れているが美しい。but beautiful. の世界である。 今年の冬は寒く、例年になく葉の発色が好よく目をひいた。 南アのクワズナタールの産であるから、暑さ寒さともに強く、休眠期である冬は水を切っておけば良い。耐寒的には 屋外でも栽培は可能だが、成長点に水がたまりやすいので、 やはり温室内の棚下が良いだろう。3 月頃になると、分岐した花茎を持つ、クリーム色の開花が見られる。 』
…と、以前ISIJの会報に書いていた私の記事を引用。たっぷりと、この種の魅力が書かれています。この葉先の枯れ込みをボロとみるか、美とみるか。大変込み入った魅力のあるアロエかと思います。今年は、都市部でも相当な寒さで、マイナス5度にもなっていたでしょう。この標本球は、その中でも屋外にだして、吹きさらしていたもので、相当ないじめかたをしていた。さすがに怖く、試したのはこの一株だけでしたが、無事生き残り、ご覧の通りこれ以上ない魅力を放っています。
鉢は、スクエアの#14を使用しています*
P49, P50| Aloe prinslooi, seedlings
同じくプリンスローイの実生苗です。私の自家実生で、ISIJの会報に載せた株が親株です。手頃なサイズで、ここから作りこむのもかなりの楽しみです。2株だけですが、オファーです。作り込み、ぜひ。
P51| Aloe pillansii seedling 16000円
アロエ ピランシー
説明するまでもない、アロエの大黒柱であり、永遠の憧れを持って見上げるであろう種。原産地の壮大な景色を思いながら、手元で小さな苗を育てるのは格別な喜びのあるものだ。真っ白で、青みが透けて見えるような透明感がある。温室に100本あっても、足りないくらい、美しい植物だ。姿の良い健康的な幼苗をオファーです。
P52~P58| Conophytum chauviniae, ex. 小林
杉本博司、藤原ヒロシ、多肉の世界のひろしといえば、そう小林浩。このチャウビニアエは、昔に小林さんから譲ってもらったものだ。ただのビロバムでは?NO. こういった微毛の生えた(fuzzy epidermis)ビロバム系の種類は珍しい。種名は、フランスのMarie von Chauvineにちなんだもの。赤いキールの模様が、ボディの丸みある形とあいまって、大変可愛らしい個体。栽培も難しくなく丈夫で、上手くやれば年々頭数を増やしてくれるでしょう。初めてのコノフィツムとしても、とても良いかもしれません。
P54, P58には66potを、他はスクエアシリーズの#7を使用*
P59, P60| Conophytum ectypum subsp. sulcatum
コノフィツム スルカツム
‘ectypus’ = 浮き彫り、という意味がある。その名の通り、立体的に凸凹とした様子が特徴的。一つひとつの球体は小さいな小型種で、その分容易に群生する。このエクチプムは、スルカツムとしては、凹凸の少ない、穏やかな表情の個体だ。私が多肉を始めてまだ間もない頃、かなり初期に手に入れた、長い付き合いのある系統だ。確かに、これよりもずっとバンプ(凹凸)のきつい、良系統のスルカツムもあり、それはそれでもちろん素晴らしいのだが、それとはまた別の話で、この穏やかなスルカツムが、私は最高に好きで大事にしています。愛着のなせるわざですね。
鉢は、スクエアシリーズの#7を使用。*
P61, P62| Conophytum violaciflorum × C. bilobum var. elishae (Natural hybrid) SH 586, nipped at Springbok in 1989.
鉢には、スクエアシリーズ#7を使用*
P63~P66| Conophytum uviforme ssp. rauhii, Messelpad
ウビフォルメ 亜種 ラウイー。
これまた興味深い亜種ラウイー。網目状に凹凸の走る小型種。冬の寒さに鍛えられて、最高のアプリコットカラーを呈している。目を凝らして覗き込んだときの、葉のディテールや色合いが素晴らしい。様々なステージングで4鉢オファーです。
鉢は、全てスクエアシリーズの、#7を使用。*
P67| Tylecodon atropurpureus SPECIMEN 40000円 売り切れ
チレコドン アトロプルプレウス 原産地球
以前インスタグラムに投稿した(2020.01.16)一鉢です。アトロプルプレウスは、南ア北西部に産する、希少種だ。SS01は、南ア西部、ケープあたりからナマクアランド中央部あたりまでの、清潔な石英砂のフィールドをモチーフにしている。ナマクアランドを北上し、リヒタスフェルドあたりに近づくと、砂が赤みを増し、独特な風景が広がり出す。その赤い風景をモチーフとして生まれたのが、SS02-bだ。このアトロプルプレウスは2017年頃に導入した個体で、SS02-bでステージングしている。およそ日本では見かけることのないような赤味で、南ア-ナミビア国境沿いのオレンジリバーを代表する砂の色だ。チレコドンの原産地球は、導入した最初の年や、2年目ぐらいまでは、まだしっかりとした葉が出ないことが多い。発根がたっぷりとして、充実してきた頃、3年目あたりからようやく充実した立派な葉が出てくる。これ以上ないほどに健康的な、抜群の丸い葉。丸み、軍配状に葉先のすぼまるほどに丸まった葉は、満点の葉姿だ。SS02-bの赤みに、鮮やかな葉の緑がよく映える。私の標本球(SPECIMEN PLANT)として、愛培してきた個体なのですが、今回出してもいいかもと、気まぐれ湧いたものです。ぜひこの機会に。
—NEW ITEMS PREOFFER—
Plants Label T字札 ラベル 1袋 30枚入り 1000円
1袋30枚入り 1000円
Habitat Series、鉢はスクエア(角鉢)、ラベルはTというのが最高のテイスト。日本で販売されているT字ラベルは、角を丸めたり、いかにも日本的な配慮が行きとどいている。しかし、割れたばかりの岩片のようなエッジのきいたT字こそが、Habiat Seriesには合う。同じサイズの日本製のものより、書き込む部分の幅が広く、属名、種名、ナンバー、産地まできっちり書き込めるのも、実用的に嬉しいところ。T字ラベルのいいところは、ラベルに書かれた情報が、鉢にさしたまますべて読めるところだ。短冊ラベルでは、いちいち抜き差ししなくてはいけない。Habitatよ永遠に、このメッセージとともにオファーです。
Surface Sand 02-b ‘ORANGE RIVER’ サーフェスサンド新シリーズ 1袋 1500円
SS02-b ‘ORANGE RIVER’ Surface Sand待望の第2弾。SPFMにてプリセールです。南ア北西部~ナミビアにかけて、オレンジリバーの周辺は、大地が古く、鉄分を含んだ石英砂が風化した砂が堆積している。オレンジリバーの周辺というのは、南部のケープあたりと比べて乾燥も厳しく、それだけに異様な姿に進化した多肉の宝庫だ。最大級のロマンを孕んだ、Surface Sand 02-b ‘Orange River’、ぜひ一度その手に。
>>>>>>
初めての方には、こちらもSurface Sand 01⇨
(画像からリンク飛べます。)
Square Series #7 #9 #11 #14 角鉢シリーズ
お待たせしました。待望のより大きいスクエアシリーズの登場です。66potのミニマルな世界観でお楽しみいただいていた皆様には、丸鉢とは違う、角鉢の魅力を感じていただけているかと思います。とはいえ、66potを使っていると、少し入りきらなかったり、もっと大きなサイズの植物を植えるのにも角鉢を使いたいと思うものでしょう。より広がりのある風景をつくりたい。写真をご覧の通り、新しい4種類のラインナップです。#7(7cm×7cm角)#9(9cm×9cm角)#11(11cm×11cm角)#14(14cm×14cm角)。各サイズ、それぞれ4個入りでの販売です。
#7
7cm*7cm
4個セット
1200円
#9
9cm*9cm
4個セット
1500円
#11
11cm*11cm
4個セット
2500円
#14
14cm*14cm
4個セット
3500円
>>>>>>
初めての方には、こちらも。ミニマルな角鉢の原点といえる66pot⇨
(画像からリンク飛べます。)
STONE/PEBBLE SERIES
Habitat Seriesに必須な存在、それは岩/石。時に寄り添うように、時に潜るように、植物と共在する石々。スクエアに一つ配置するだけで、その風景はより濃厚なものになるでしょう。原産地で拾われた石でなくとも、同じ地球上で拾い上げた石。原産地への扉をより強くノックする、そんな石のオファーです。
Series No.1 ‘ Smash Chisel’ 1セット (約20個入り) 4000円
この石は、もっとも初期の頃からHabitat Seriesのお伴として使っているもので、その濃淡のグラデーションのある茶色い風合いは、どんな植物にもマッチし、ステージングに欠かせないものです。この石は、大きな母岩を、私がハンマー/タガネ(Chisel)で使いやすいサイズに手作業で砕いていったもので、かなりの力と手間をかけています。そのおかげで、母岩から剥離し割れたばかりのエッジのきいた状態を実現できています。河原を流れ、角のとれた丸い石では、どうしても多肉植物の乾いた感じが出ないものです。
大きいもので7~8cm、小さいもので2~3cmのものを含む20個ほど選んでお送りします。Habitat Seriesにあわせやすい、良い形のものを選んで送ります。
1セット3500円です。
Series No.2 ‘ New Pulse’ 1セット(約20石) 3500円
Series No.2 ‘New Pulse’は、青、赤、茶、黄、黒と様々な色調を持ち、一つひとつ異なります。また、大きな母岩から割れ崩れ落ちたような、エッジの残ったままのもので、Habitat Seriesに最適な石の一つです。最近は、私もこの石を主に使っており、今回の植物のオファーに際してのステージングにもよく使っています。植物の色調に合わせて、色の似た石を選んだり、凹んだ部分に植物を合わせてみたり、ステージングの可能性は無限にあります。きっと新しい刺激(New pulse)を運んでくれると思います。
大きいもので7~8cm、小さいもので2~3cmのものを含む20個ほど選んでお送りします。良い形、様々な色彩のものをの選んで送りますので、ぜひこの機会に。1セット3500円です。
☆
☆
☆
Real Habitat Stones collection
南アで採集された本物のハビタットストーン。産地データつきです。ごく個人的なコレクションですが、今回特別にSPFMでオファーを。宝石や水晶とは違って、こういう路傍の粗石には未だ需要がなく、マーケットが存在しません。そのため、流通も当然なく、むしろ宝石より得難いものです。Habitat Seriesの研究開発に、かなりのshipping costをかけて各地の友人から収集していたコレクションです。原産地へトリップするのにこれ以上のアイテム/媒介はないでしょう。ポケットに入れて持ち歩くもよし、飾るもよし、Habitat Sereisとして大事な植物のステージングに使うもよし。自由です。味わったことのない高揚感が得られることとは確かです。
-That’s all-