Pelargonium caroli-henrici




 Vanrynsdorpを超えて北上するとKnersvlakte という場所にたどり着く。Kners:bite on your teeth(歯噛みする↓)、-vlakte:広大で平坦な土地、 という意味である。つまりクネルスフラクテという土地の名 前を直訳すると、「歯噛みするような広大で平坦な土地」と いう意味になる。歯噛みするような土地、とはどういうこと かというと、これはあまりにも乾燥していてこの場所で生き てゆくのは難しいと思えるような土地、ということを表して いる。しかし、我ら多肉好きにとっては、歯噛みどころか、 破顔するほど魅力的な土地だ。この場所は、珍しい多肉の宝 庫で、ナマクアランドの多肉ホットスポットの一つとして知られている。そのクネルスフラクテだけに生息しているるのが、Pelargonium calori-henrici という美しいペラルゴニウムである。カロリヘンリキという耳慣れない名前は、Karl Heinz 氏への献名である。エキゾチカの最後のリテイルリリースで購入したのだが、<MAX1> のオファーで結局一株だ けしか買うことができなかった。それも、驚くほど軽くてス カスカで、これは死んでいるな?と思ったのだが、植えてし ばらくすると、氷結したような繊細な葉が出てきて本当に驚 いた覚えがある。捨ててはいけない。成長期が終わりに近づ くと花芽があがり、細い花茎の先にぼんぼり状に多数群開し てこれも一見の価値ありだ。しかもありがたいことに自家受 粉するので、開花球が一株手元にあれば種子を採って増やす ことができる。うまく育てれば、2年目から、成球のような 白毛の密生した葉を見ることができる。できるだけ日当たり 良く、風通しよい場所で管理した方が、より白く詰まった美 しい姿を楽しめるのはいうまでもない。